
日本の仏具店などで販売されている金剛杵は加工技術が高いため細部に至るまで精細な細工が施されていますが、チベットのバジュラはそのような芸術性は求められていません。彼らにとって日々手にもってそのエネルギーとともにいることが祈りの生活の一部であるからです。
私も日本製の五鈷を持っていますが、手で触るとすぐに表面に曇りが現れ錆び始めます。いつも仏具磨きできれいに磨いていないとすぐに錆び始めてしまいます。芸術品として飾っておくのであれば、悉皆rと手入れしてしまっておけばいいのでしょうが、日々活用していくのであれば、その芸術性は逆に精神的な負担になってしまいます。
好みは人それぞれですので芸術性を求めるのであれば日本の仏具店で購入されることをお勧めします。
チベットの友人に聞いてみたところ、彼らは毎日一回くらいは柔らかい布でバジュラの表面を優しく拭うことで敬虔な気持ちになる一面もあるとのことです。芸術品ではないから乱暴に扱ってもいいということではありません。物を大事にする心というのは自己探求においても大切です。こういうものにご縁があって入手された方はどうぞ大切に扱ってお役立てください。
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